何故「PSYCHO-PASS 2」に狡噛慎也は登場しないのか考察。劇場版には出るという噂

2012年10月~放送されたテレビアニメ「PSYCHO-PASS」は総監督を「踊る大捜査線シリーズ」の本広克行さん、ストーリー原案を「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄さんが務めた近未来刑事アニメです。 2014年10月~第二期「PSYCHO-PASS 2」が放映されていますが、第一期の主人公咬噛慎也本人はいまだに第二期には出てきません。その理由を考察してみます。

アニメ「PSYCHO-PASS」での狡噛慎也

公安局刑事課一係の執行官で、ハンドルネームは「ハウンド3」。

監視官時代の相棒であった執行官佐々山光留が殺され、また狡噛自身が執行官に降格する原因になった「標本事件」を裏で手引きしていた槙島聖護を一度は逮捕するものの(第16話「裁きの門」)、槙島に逃亡を許してしまいます(第17話「鉄の腸」)。

一係には槙島の再逮捕が命じられますが、狡噛は局長により待機を命じられます。

この命令に疑問を感じた狡噛は、公安局の上層部は「槙島を裁くつもりがない」、「俺は刑事でいる限り、あの男に手出しができない」と考え、公安局を脱走します(第19話「水に書いた約束」)。

 公安局脱走後は、雑賀譲二の協力によって、槙島を追い詰め、最後はリボルバーで槙島にとどめをさしました(第24話「完璧な世界」)。

アニメ「PSYCHO-PASS 2」での狡噛慎也

常森朱が思い悩んだとき、彼女の想像の咬噛が現れ、彼女に助言を与えています。(第7話「見つからない子供たち」、第10話「魂の基準」)

また、第二期から登場した執行官東金朔夜が咬噛に重ねられるシーンが多々あり、ネット上では「東金=咬噛」なのではないかという説が浮上しました。ですが、本編第8話「巫女の懐胎<AA>」から第9話「全能者のパラドクス」にかけて、東金朔夜の正体が明かされたことにより否定されました。

劇場版には狡噛慎也が登場!?

 まず、2014年11月27日に公開された「劇場版 PSYCHO-PASS」の予告PVをご覧いただきたい。

 最後に一瞬、緑のターバン(?)を巻いた咬噛らしき男が映っています。

 また、公開された本ポスターにも咬噛が描かれています。

以上の資料から、まず間違いなく「劇場版 PSYCHO-PASS」に狡噛慎也は登場するでしょう。

では、アニメ一期から劇場版の間、咬噛は何をしていたのでしょうか。それを解くヒントは、アニメ第一期の第22話「完璧な世界」のCパートにあります。

最終話エンディング後のCパートに気になるシーン!

 第22話「完璧な世界」のエンディング後に、狡噛とも槙島とも見える男が登場しています。

 Blu-ray Vol.8に付属するシナリオ原稿ブックからの引用でこのシーンを確認してみます。

どことも知れない部屋

古風な飾り窓から、雨天の戸外の淡い光が差し込んでいる。薄暗い窓辺の揺り椅子で、プルーストの『失われた時を求めて』を読んでいる人物。

顔は見えないが、服装は槙島に酷似しており、また傍らのテーブル狡噛が愛飲していた銘柄の煙草のパッケージと灰皿が置いてあります。

また、深見真さん著の「PSYCHO-PASS 下」(株式会社マックガーデン)によると、

彼は生まれた街を遠く離れた。

ともあります。
もし、この男が咬噛ならば、彼は一期最終回の時点では、生まれた街から遠く離れた場所に逃げたことになります。

では、彼が逃げた場所はどこなのでしょうか。そのヒントは公式サイトで公開されている「劇場版 PSYCHO-PASS」のストーリーにあります。

「劇場版 PSYCHO-PASS」のストーリーより

 アニメ公式サイト(http://psycho-pass.com/)のABOUTにある「劇場版 PSYCHO-PASS」のストーリーを引用します。

世界は禁断の平和(システム)に⼿を伸ばす。
2116年――常守朱が厚⽣省公安局刑事課に配属されて約4年が過ぎた。

⽇本政府はついに世界へシビュラシステムとドローンの輸出を開始する。⻑期の内戦状態下にあったSEAUn(東南アジア連合/シーアン)のハン議⻑は、⾸都シャンバラフロートにシビュラシステムを採⽤。銃弾が⾶び交う紛争地帯の中⼼部にありながらも、⽔上都市シャンバラフロートはつかの間の平和を⼿に⼊れることに成功した。シビュラシステムの実験は上⼿くいっている――ように⾒えた。

そのとき、⽇本に武装した密⼊国者が侵⼊する。彼らは⽇本の警備体制を知り尽くしており、シビュラシステムの監視を潜り抜けてテロ⾏為に及ぼうとしていた。シビュラシステム施⾏以後、前代未聞の密⼊国事件に、監視官・常守朱は公安局刑事課⼀係を率いて出動。その密⼊国者たちと対峙する。やがて、そのテロリストたちの侵⼊を⼿引きしているらしき⼈物が浮上する。

その⼈物は―― 公安局刑事課⼀係の執⾏官だった男。そして常守朱のかつての同僚。

朱は単⾝、シャンバラフロートへ捜査に向かう。
⾃分が信じていた男の真意を知るために。男の信じる正義を⾒定めるために。

「公安局刑事課⼀係の執⾏官だった男。そして常守朱のかつての同僚」とは、咬噛のことでしょう。

このストーリーから分かるように、2016年に咬噛はシャンバラフロートにいて、テロリストたちの侵入を手引きしているようです。

結局、「PSYCHO-PASS 2」に咬噛が登場しない理由は?

 以上の手がかりから導き出される、「PSYCHO-PASS 2」に咬噛が登場しない理由は、槙島に止めをさしたあと国外に逃亡しているためでしょう。

シビュラシステムのある日本で、潜在犯でそのうえ逃亡した執行官である咬噛慎也がまともに暮らしていけるとは到底考えられません。常守朱たち公安局員の前に現れるなどもってのほかでしょう。

逆に、混乱のただなかにある外国ならば咬噛の居場所もあるでしょうし、外国にいるのなら、日本が舞台の「PSYCHO-PASS 2」に登場しないのも納得ができるでしょう。

「PSYCHO-PASS 2」に咬噛が登場しないのは残念ですが、「劇場版 PSYCHO-PASS」では彼の姿が見られるようです。

槙島の事件の顛末や、テロリスト侵入の手引きをしているなど、朱との対立が予想される咬噛ですが、彼はいったいどうなるのか?今から劇場版公開が待ち遠しいです。

エムキャス