『Fate』シリーズで使われる詠唱・呪文のまとめ

奈須きのこさんシナリオ、武内崇さんイラストの伝奇活劇ビジュアルノベルが原作のアニメ『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』は7人のマスターが7人のサーバントを使役して、勝ち残った最後の1人を決める第5次聖杯戦争が描かれています。 聖杯に選ばれるマスターは全員魔術師であり、魔術を駆使して戦います。 この記事ではマスターたちが使う魔術の詠唱をご紹介します。

サーバント召喚の呪文

最初にご紹介するのは、聖杯戦争には欠かせない、サーバント召喚の呪文です。

聖杯に選ばれ、令呪を得たマスターが、魔法陣(消去の中に退去、退去の陣を四つ刻んで召喚の陣で囲んだもの。生贄の血、溶解させた宝石、水銀などで描かれる)を敷設し、(必ず必要なわけではないが)触媒となる聖遺物を用意して、召喚の呪文を唱えることでサーバントを召喚します。基本形は以下の詠唱です。

素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する

告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者

汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ

また、召喚の呪文には、召喚を行うマスターや召喚するサーバントのクラスによってさまざまな派生形が存在します。

例えば、遠坂時臣・遠坂凛は「素に銀と鉄~」の節を次のように詠唱しています。

素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーク。

詠唱に登場しているシュバインオーグとは、200年前の遠坂家当主、遠坂永人の師であるキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグのことです。彼は、奈須きのこさん作のノベルゲーム『月姫』と関わりが深い人物です。このような設定から、奈須きのこさんの作品に共通する世界観を垣間見ることがでます。

バーサーカーは、詠唱により「狂化」の属性を付加し、クラスを先決めすることで召喚することができます。この呪文は『Fate/Zero』で間桐雁夜が唱えていました。「汝三大の~」の節の前にさしはさみます。

されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者

東出祐一郎さん著の『Fate/Apocrypha』では「赤」と「黒」の陣営に分かれての「聖杯大戦」が描かれています。この作品での召喚の呪文には各陣営の色を示す一節が加えられています。

素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。手向ける色は“黒”。

素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。手向ける色は“赤”。

強化の魔術

次に、衛宮士郎が使う強化の呪文をご紹介します。劇中で衛宮士郎はポスターや木刀を強化していました。

同調、開始(トレース オン)
基本骨子、解明
構成材質、解明
基本骨子、変更
構成材質、補強
全行程、完了(トレース オフ)

投影の魔術

衛宮士郎の使う投影の呪文です。イメージを実物にする魔術で、先にご紹介した強化の魔術よりも高度な術でもあります。士郎はアーチャーの剣などを投影していました。

投影、開始(トレース オン)
投影、再開(トレース オン)
投影、完了(トレース オフ)

無限の剣製

アーチャーが使う固有結界の呪文です。この固有結界はアーチャーの宝具でもあります。

使用すると、燃え盛る炎、無数の剣が突き刺さっている荒野、空には巨大な歯車という心象風景が広がります。

武器であれば見るだけで複製し貯蔵するのがアーチャーの英霊としての能力であり、複製した武器が、この結界内に貯蔵されます。

物語後半では士郎も「無限の剣製」を使えるようになります。士郎の詠唱はアーチャーの詠唱と少し異なっているので、一緒にご紹介します。(詳細はネタバレになるので伏せておきます。)

アーチャーの詠唱

I am the bone of my sword.
体は剣で出来ている

Steel is my body, and fire is my blood.
血潮は鉄で 心は硝子
I have created over a thousand blades.
幾たびの戦場を越えて不敗

Unknown to Death.
ただの一度も敗走はなく

Nor known to Life.
ただの一度も理解されない

Have withstood pain to create many weapons.
彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う

Yet, those hand will never hold anything.
故に、その生涯に意味はなく

So as I pray, UNLIMITED BLADE WORKS.
その体は、きっと剣で出来ていた

士郎の詠唱

体は剣で出来ている
I am the bone of my sword.

血潮は鉄で 心は硝子
Steel is my body, and fire is my blood.

幾たびの戦場を越えて不敗
I have created over a thousand blades.

ただの一度の敗走もなく、
Unaware of loss.

ただの一度の勝利もなし
Nor aware of gain.

担い手はここに独り
Withstood pain to create weapons,

剣の丘で鉄を鍛つ
waiting for one’s arrival.

ならば生涯に意味は不要ず
I have no regrets. This is the only path.

この体は、無限の剣で出来ていた
My whole life was “unlimited blade works”

固有時制御

衛宮切嗣が使う固有結界を応用した時間操作の魔術です。『Fate/Zero』において、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトとの対決や言峰綺礼との最終決戦の際に使っていました。

Time alter ―― double accel(固有時制御 二倍速)
Time alter ―― triple stagnate(固有時制御 三重停滞)
Time alter・triple accel(固有時制御 三倍速)
Time alter・square accel(固有時制御 四倍速)
Release alter(制御解除)

『Fate』の魅力は今まで紹介してきたカッコイイ詠唱にもあると思います。

まだまだ紹介できていない呪文・詠唱がありますので、原作やアニメで呪文・詠唱を探しながら楽しんでみていただきたいです。

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