四月は君の嘘の演奏シーンはどうやって収録しているの?

学生が音楽に青春を賭けるアニメ「四月は君の嘘」は、第2回 全日本ポップス&ジャズバンドグランプリ大会とコラボレーションするほどの反響があります。 大会の決勝では、本作のオープニングテーマ「光るなら」が課題曲として使用されるとニュースになりました。 その音楽はどのように収録されているのでしょうか、まとめてみました。

1.まずはキャラクターに近い人材探し

担当はエピックレコードジャパンの馬場高知さんです。彼は原作を読んで宮園かをりと有馬公生のようなモデルアーティストを探すところから始まったそうです。

もちろん音楽が重要なファクターなんですけど、個人的には音楽というフィルターを通した「青春の物語」だと感じました。音楽というフィルターを通すことによって、主人公の有馬公生と宮園かをりの関係が明確になっているなと。

http://www.kimiuso.jp/sp/special/05_10.html

こう思ってからのキャスティングのスタートです。二人近く演奏の腕もたつ宮園かをりのモデルアーティスト・篠原悠那さんに、有馬公生のモデルアーティスト・阪田知樹さんに決定しました。

2.クラシックとは違うレコーディング

まず最初はアーティストとして篠原さんが表現したい演奏で収録して。次にイシグロ監督にアニメの演出をレクチャーしていただいて、そのうえで演奏したものを収録しました。アニメ本編だと途中で演奏を止めたり、音がズレてしまうシーンがあるので、いわゆるクラシックのレコーディングとは違う方法で収録をしました。

http://www.kimiuso.jp/sp/special/05_10.html

3.通常とアニメ用演奏の具体的な違い

基本的にクラシックのレコーディングはホール内で演奏するそうですよ。コンサート会場になるようなところを貸しきりにします。そこでピアノなどの演奏を、マイクを向けて収録するのです。

しかし四月は君の嘘では、アニメ用にスタジオで行ったそうです。公生の耳が聞こえなくなるシーンもあり、スタジオに入ってヘッドフォンをつけ、ヴァイオリンとピアノを別々のブースで同時に収録するという、非常に凝らした収録方法だったんですね。

両方の音が混ざらないように工夫したり、はじめての収録方法に演奏者二人は苦労したみたいです。

4.監督と演奏者の努力による演奏シーン

演奏家が混乱しないよう具体的に指示を出していたようです。

しかしアニメ監督のイシグロさんは、漫画を読んだときの印象や自分なりのイメージがあり、良い作品にしようと直接伝えていたそうですよ。

篠原さんも阪田さんも原作を読み込んで、イシグロ監督に応えようとしました。そして共通言語ができて意思疎通も上手くいったそうです。お三方の努力が見えてきますね。

5.コンサートなどで聴ける四月は君の嘘の楽曲

CDの発売に加えて、コンサートも各地で開催されています。

コンサートホールでは、アニメとは違った迫力で聴くことができます。ヴァイオリンとピアノのシンプルな演奏なので、初心者にもおすすめと馬場さんはおっしゃっています。

アニメからも伝わってくる荘厳なクラシックの収録背景には、やはり一筋縄ではいかない工夫がありました。しかしだからこその感動があるのでしょう。

エムキャス