アニメの制作費用ってどの位?200万から157億円まで様々

現在では1クールに50本以上が制作されているテレビアニメ。深夜アニメが登場してからは加速度的に年間制作本数が増えていきましたが、そんな流れと共にアニメの制作費はどのように変化してきたでしょうか?アニメ制作費の現状などをまとめました。

深夜アニメは1話あたり最低1000万円也

現在では30分アニメを1話制作するだけで最低でも1000万円はかかると言われており、更にここに宣伝費などの広告費が入ってくると倍近くまでかかるそうです。
1話あたり最低2000万円と仮定しても1クール(13話)で2億円は余裕で超えます。

アニメ制作にかかる費用はアニメを描く原画スタッフや撮影スタッフへの賃金支払いに加えて、それらを統括する監督や脚本、制作進行などへの賃金…そして声をあてる声優さんへのギャラといった音響面への支払いがあります。

深夜アニメ、特にUHF局で放送される作品ではTV局側からの制作費が出ないことが多く、必然的にコストカットを迫られるために起用する声優に若手が多い…といった現象が起きています。

誰もが知るような超ベテラン声優を起用している深夜アニメがあったのならば、かなり制作費を使っているアニメだと推測できますね。

エヴァンゲリオンは1話625万円、攻殻機動隊は1話3000万円

「エヴァンゲリオン」の制作費は1ヵ月約2500万円でした。それは放送局にお金を渡さないで済む方法をとったからです。「エヴァンゲリオン」では、制作委員会という組織を作り、そこに放送局を通さずにスポンサーから直接お金を集める仕組みにしました。

マンガ・カリキュラム事業:早稲田大学国際部寄附講座報告書「マンガとアニメ:日本文化・社会の表現」

1話2500万円ではなく1ヶ月2500万円というのは時代を考えても驚異的です。

今では当たり前のようになった「製作委員会方式」はこの「新世紀エヴァンゲリオン」でアニメ界に広まったシステムであり(システム自体はエヴァ以前にも存在していました)、現在の深夜アニメでもスタッフロールの後に○○製作委員会と目にする機会は多いです。

TVアニメの制作本数増加は、この製作委員会方式が広まってアニメ制作が失敗した時のリスクマネジメントができるようになったから、という点が非常に大きいと言われています。

また、神山監督と石川社長によれば、今回の作品の実現は1話3000万円かかったテレビ版『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』の制作費が回収出来たら映画を作ってもよいという約束の結果だという。

攻殻機動隊S. A.C S.S.S 六本木登場(10/28)

格安に仕上がったエヴァに比べ、こちらも名作と言われる2002年制作アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」は1話あたり3000万円、2クール放送しましたから計26話で8億円近くもかかっています。

その当時放送していた「ワンピース」の制作費が1話あたり1000万円と言われていましたから、やはり破格の予算がかかっていたと言えます。

その制作費に見合うだけの成功を収めた「攻殻機動隊」シリーズであり、後に制作されたOVA「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」も総製作費3億6千万円とアニメ映画並のコストがかけられていました。

アニメ映画の制作費は?

週一で放送されるTVアニメとは予算や制作スケジュールもまるで違うアニメ映画。

かける予算も大きいですが観客が入ればその分は還元されるので、TVアニメ以上に博打要素が強く、メリット・デメリットがはっきりしているのがアニメ映画でしょう。

ここからは様々なパターンのアニメ映画の製作費を紹介していきます。

千と千尋の神隠し(15億円)

スタジオジブリ作品にして宮﨑駿監督作品の「千と千尋の神隠し」。
製作品は15億円、素晴らしいビジュアルが印象的な作品ですが、この作品の最も素晴らしい所はその興行収入でしょう。
興行収入304億円は日本映画史上最高記録として今も破られていません。

ほしのこえ(200万円)

新海誠監督がほとんど1人で全てを創りあげた傑作、「ほしのこえ」。

映画と言っても30分程度の作品ですが、フルデジタルアニメーションで描かれる世界は非常に美しく、とても1人で制作したとは思えないほど。

数億かかるのが当たり前のアニメ映画の中では異端中の異端と言える作品です。

ファイナルファンタジー(157億円)

総製作費160億円近く、さきほどの「ほしのこえ」とは正反対に超大な予算をかけて制作された「ファイナルファンタジー」。

結果から言うとこの製作費を回収できなかったと言われています。

製作費は潤沢でないものの深夜帯に放送されるアニメの勢いは今も全く衰えておらず、ライトノベルや漫画からアニメ化する作品は後を絶ちません。

これからもそんな流れは途切れなく続いていく気配はありますが、また新たなビジネスモデルがアニメ界に誕生すると流れは変るのでしょうか?

将来的な動きも気になるアニメの制作費用まとめでした。

エムキャス